江戸時代初期、市川五郎兵衛氏が私財を投じて用水を開き美田を開発したというこの地のコシヒカリ。強めの弾力感、ツヤと旨みが特長。保管中の食味の低下が極めて少ないことから、春から夏にかけて召し上がってはいかが。
生産地:長野県佐久市旧浅科村
長野県小諸市街を南に向かい、千曲川を渡る。そこから、カーブの坂道をを登りきると、いきなり景色が変わる。
後方に浅間山を望む平坦な耕作地は佐久市の旧浅科村・五郎兵衛新田(ごろべえしんでん)と呼ばれる地区だ。
江戸幕府から新田開発の朱印状を得たのが市川五郎兵衛真親さん。私財を投じ、蓼科山を水源とする約20kmに及ぶ用水路を開削。こうして開発されたのが、五郎兵衛新田。
五郎兵衛記念館の館長さんからも説明を頂きました。
当地は大昔湖底だった故に、平坦な土地が形成された。肥料成分を保持しやすい土壌で稲作に向いていることは知られていたが、なにぶん水がない。
水路やトンネルの普請には、地元の方々の、多くの協力があった。労役の対価として、地域通貨が発行・流通したという。
重粘土質の土壌、良質なミネラルを含んだ水、夏から秋の、気温の昼夜寒暖差。多くの条件が良質なお米を育みます。